交通事故の被害者側に特化した札幌の法律事務所

桝田・丹羽法律事務所

札幌弁護士会主催の交通事故研修に講師として参加いたしました

2022/06/29

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令和4年6月21日に、札幌弁護士会主催の交通事故研修(超実践型研修「交通事故事件の『ここだけの話』」)に講師として参加いたしました。
保険会社の顧問をやられている先生方2名と、被害者側で交通事故に携わっている私の3名がパネリストとなり、交通事故に関して実務上問題となる事項について、各々の見解を披露するという形式の研修でした。
 
私からは、普段、実際に頻繁に相談を受けているような問題に関して、弊所でどのように対応しているのか、具体的な方策をなるべく詳細に話すようにしました。
事務所として蓄積したノウハウを開示する側面はあるのですが、研修に参加された弁護士の先生方を通じて、少しでも交通事故被害者の方々のお役に立てればと思い、できる限り話せることは具体的に話すようにしました。
他の事務所の弁護士の先生方にどれほど参考になったのかは分かりませんが、多少でも参考になっていれば幸いだと思っています。
 
保険会社の顧問をやられている先生方の話は、被害者側の事案だけ取り扱っている私と視点が少し違っているところも有り、参考になることが沢山有りました。
また、私自身、パネリストとして話をするということで、これまで当たり前に行ってきた業務の進め方について、改めて基本的な事項を深掘りして調べたりすることで、理解が深まる部分がありました。
あるいは、改めて対応策を整理し直すことで、より良い方策を思い付くこともあり、準備に結構な時間を費やすことになりましたが、非常に良い機会になりました。
 
今回、保険会社側ではなく、被害者側で頑張っている弁護士ということで、札幌弁護士会の中で、私に白羽の矢が立ったのですが、このこと自体、これまでの努力が多少なりとも評価された気がして、ありがたいことだと思いました。
今後も研鑽を続けて、多少でも交通事故事件の被害者の方々のお役に立って行ければと改めてしみじみと考える良い機会となりました。
 
弁護士 丹羽 錬
 

交通事故事件の合同勉強会

2022/05/24

令和4年5月10日に、札幌の交通事故に力を入れている複数の法律事務所が集まって合同勉強会(ズーム使用)が開催されました。
定期的に、3ヶ月に1回程度の頻度で合同勉強会を開催して、交通事故実務についての研鑽を深めています。
 
今回は弊所の弁護士が以下のテーマで発表を行いました。
・自賠責と労災で後遺障害等級が異なった場合の裁判所の判断等
・自賠責保険共済紛争処理機構で判断が覆った事例
・素因減額の主張に対して先行自白を援用した事例
 
自賠責保険と労災保険で、認定される後遺障害等級が異なることが少なくなく、その実情、訴訟になった場合の裁判所の判断等について、40近い裁判例を分析した結果を発表しました。
また、自賠責保険共済紛争処理機構への調停申し立てにより当初の自賠責保険の判断が変更された事例、相手方の素因減額の主張に対して先行自白を援用した場合に後遺障害が認定された事例についての報告を行いました。
 
平日の夜間の開催でしたが、活発な質疑応答、議論が行われて、全体で2時間半くらいの勉強会となりました。
 
勉強会での発表のために裁判例等を精査分析して準備をすることは、弁護士としての実力を養うことに非常に役立ちます。
また、勉強会で他の弁護士の事件の進め方等を聴くことは、刺激を受けることも多く、実践的な事件処理の研鑽に大きく寄与することが多いです。
 
弊所では、この合同勉強会以外にも、定期的に所内検討会を開催して、事案の共有等を行っています。
また、週2回の所内勉強会で実務書の輪読等を行って、実務の最新情報を押さえるようにしています。

自賠責保険と労災保険で後遺障害等級が異なった場合の詳細はこちら
 
弁護士 丹羽 錬
 

自保ジャーナルNo.2077号(令和3年1月14日発行)に、弊所で担当した事案が掲載されました

2021/02/05

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むち打ちによる自賠責14級9号の認定に留まった被害者について、札幌地方裁判所が12級13号を認定したケースです(札幌地裁令和2年3月27日判決)。
 
提訴から、約2年2ヶ月、16回の期日を経て、当方の請求した後遺障害等級が認定されました。
解決までかなりの時間を要しましたが、被害者の方もご納得のいく判決を獲得することができました。
本件は控訴されて高裁でも争いになりましたが、12級13号の後遺障害を前提とした和解で解決致しました。
 

事案の概要

被害者の方が車両に乗車して走行中に後方から追突されたという事故態様でした。
事故により、頚肩部痛、右上肢の痺れ等の症状が発症して、約11ヶ月の治療を継続したものの、症状が残存したというケースでした。
 
自賠責保険で14級9号が認定されたものの、症状が強く就労に支障が出ているとのことで、異議申立(再申請)を行いましたが、等級変更はなされませんでした。
 
そこで、被害者の方と相談して、訴訟に踏み切ることと致しました。
自覚症状を裏付ける画像所見があり、神経学的所見も一定程度存在する状況でしたので、裁判官によっては、12級を認定する可能性があると見通しを立てました。
 
自賠責保険の認定を超える請求となりましたので、相手方からは熾烈に争われました。
相手方からは、3人の医師による意見書が提出され、後遺障害は14級に留まるとの主張が執拗になされました。
 
当方においても、外部の画像鑑定機関に複数依頼して、さらに外部の整形外科医に意見書の作成を依頼するなどして、的確に対応していきました。
 
その結果、最終的に、12級13号を認める判決を獲得することができました。
 

認定の要因

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裁判官が12級13号に該当すると判断した要因は以下のとおりと分析しています。
 
①被害の実態が大きかったこと
被害者の方は、右上肢の痺れ等の影響もあり、事故前から20年以上勤めていた仕事を辞めざるを得なくなりました。そのため、収入が3分の2程度になっていました。
事故による、経済的な損失は、12級が認定されても補えない程度に膨らんでいました。
この事実が大きかったように思います。
②症状を裏付ける画像所見が存在したこと
③症状を裏付ける神経学的所見が存在したこと
 
12級13号については「局部に頑固な神経症状を残すもの」と規定されているだけで、その具体的な認定要件が、明確に定められているわけではありません。
そのため、裁判官からすれば、14級9号でも、12級13号でも、どちらでも判決を書けるという事案が少なくないと思料されます。
本件も、恐らくは、14級9号でも、12級13号でもどちらでも、判決を書くことができたのではないかと推測されます。
 
そういった場合に、裁判官の心を動かすのは、やはり被害の実態です。
当該事故により、実際に、被害者の方が、どれだけの被害を被っているのか、それを丁寧に主張立証して、訴訟で明らかにしていくことが肝要です。
 
医学的な主張を幾ら積み重ねても、画像も神経学的所見も、評価が分かれることが少なくないです。
まして、裁判官は医師ではないので、医学的には素人といわざるを得ません。
ギリギリと詰めていって、医師の判断が分かれているような場合、厳格な判断はできないといわざるを得ません。
そのため、医学的な主張・立証は必ずしも決定打にはならないことが多いです。
 
医師の判断が割れているような状況下、大事なことは、裁判官に、「この事案の被害者は助けなければならない」と思わせることです。
 
弊所では、医学的主張を積み上げることはもちろん致しますが、被害の実態を明らかにすることにも力を注いでいます。
それが、裁判官には圧倒的な説得力を持つからです。
 
自賠責保険の判断がどうしても納得いかないという場合、全ての事案が裁判所で覆るというわけではないですが、裁判所で覆る見込みが有るかどうかはある程度見通しが立つことも少なくないです。
 
自賠責で非該当の判断が示された、あるいは認定されたものの等級に納得がいかないという場合は、裁判所に直接、後遺障害等級を認定してもらうという手法もあり得ます。
ご懸念がある場合は、お気軽にご相談頂きましたら幸いです。
 
弁護士 丹羽 錬

プロフィール

当事務所は、交通事故の被害者側に特化した法律事務所です。交通事故事件に関する十分な専門性・知識・経験を有する弁護士が事件を担当致します。
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