交通事故の被害者側に特化した札幌の法律事務所

桝田・丹羽法律事務所

勉強会の開催について-高齢主夫の休業損害-

2018/09/26

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当事務所では交通事故に関して、事務所内で週に2回勉強会を開催して、交通事故に関する最新文献を分析しております。
 
また、1~2ヶ月に1度程度、事案検討会を開催して、成功事例、失敗事例、新奇事例について情報の共有化を図っております。
 
更に、他事務所の弁護士と交通事故に関する勉強会を3~4ヶ月に1度程度の頻度で開催しており、交通事故に関する様々な論点を分析しております。
 
先日は、「高齢主夫の休業損害」がテーマでした。
 
主婦ではなく、主夫です。
つまり、男性が家事労働に従事していて、事故に遭った場合の休業損害についてです。
 
裁判例は、認める場合と認めない場合とに分かれており、具体的事情に応じて、個別の判断がなされています。
 
裁判例で重視される事情は、以下のとおりです。
①家事の分担状況
②同居家族(家事労働を享受する家族)の数
 
家事の分担状況については、全体のうちの一定程度で足りるとするものから、主として担っていたことを要求するものまで、様々であり、裁判官による当たり外れが大きいといえます。
 
同居家族の数についても同様です。
最低1人は必要なことは、当然ですが、妻以外に子が居る場合でも否定されている場合もあり、一律ではない状況です。
 
実務的には、裁判例を分析して、家事に従事している事情を最大限主張立証していくほかないといえます。
 
以上のような実務の状況について議論を行いました。
 
当事務所では、所内での勉強会・事案検討会に加えて、他事務所とも勉強会を開催するなどして、交通事故に関する研鑽を深めるよう努力を続けております。
 
交通事故に関してお困りの方は、お気軽にご相談下さい。
最大限のサポートを致します。
 
弁護士 丹羽 錬
 

自研センターでの研修

2018/08/27

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自研センター(千葉県市川市)にて、自動車の構造、事故態様、自動車の修理についての研修が弁護士向けに2日間のコースで実施されており、その研修に参加して参りました。
 
実車を使用して、自動車の構造について、改めて、詳細に説明を受けて、本研修の最大の特徴と思われる実際の衝突実験を目の前で見て参りました。
 
衝突実験は、停止中の車両に、時速35㎞で走行してきた車両が衝突するというもので、かなりの衝突音と、エアバックが開く瞬間を見ることができました。
 
車両の損傷状況についても、事故直後の状況を確認することができ、貴重な体験をすることができました。
 
車両の修理についても、フレーム修正機による修正から、外板パネルの板金、補修、塗装の作業を実際に目の前で見ることができ、非常に参考になりました。
 
修理費の見積もりを見ることは多いのですが、実際の修理作業を目にすることは少ないため、こちらについても非常に貴重な体験となりました。
 
今後の交渉に生きると思われる研修となりました。
 
常々認識していますが、弁護士は一生研鑽を続けて、常に知識をブラッシュアップする必要があることを再認識させられました。
 
今後も交通事故に関係する研修に積極的に参加して、研鑽を続けていきたいと考えております。
 
弁護士 丹羽 錬

物損についての慰謝料について

2018/02/01

CIMG2260.JPGのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像最近、事故前から身体障害をお持ちであった被害者の方が、交通事故により大切に使用していた車椅子を損壊されていまい、大変苦労されたとのことで、「物損に関連する慰謝料はやはり認められないのでしょうか」との相談を受けました。
 
交通事故により、車両や積載物等の物に損傷が発生することがあります。
このような場合、損傷部分の修理費用等の損害賠償請求は通常認められますが、物損に関連する慰謝料は認められない、というのが実務における原則的な取扱いになっています。
 
民法710条は、「他人の身体、自由若しくは名誉を侵害した場合又は他人の財産権を侵害した場合のいずれであるかを問わず、前条の規定により損害賠償の責任を負う者は、財産以外の損害に対しても、その賠償をしなければならない」と規定しており、財産権侵害の場合にも、慰謝料を請求し得るとされています。
 
ただ、実務上は、物損に関連する慰謝料は「原則として、認められない」という考え方のもと、「特段の事情」が認められる場合を除いて、物損に関連する慰謝料の請求は認められていないのが現状です。

「特段の事情」として、以下の例が挙げられています(平成20年赤本講演録浅岡千賀子裁判官執筆部分)。
 
①被害物件が被害者にとって特別の主観的・精神的価値を有し(ただし、そのような主観的・精神的価値を有することが社会通念上相当と認められることを要する。)、単に財産的損害の賠償を認めただけでは償い得ないほど甚大な精神的苦痛を被った場合
 
②加害行為が著しく反社会的、あるいは害意を伴うなどのため、財産に対する金銭賠償だけでは被害者の著しい苦痛が慰謝されないような場合。
 
以下のとおり、過去の裁判例上、被害物件が建物、墓石、ペットに関して、決して高額ではないですが、物損に対する慰謝料が認められています。 
 
店舗兼居宅 金30万円(大阪地判平元・4・14)
家屋    金50万円(岡山地判平8・9・19)
墓石    金10万円(大阪地判平12・10・12)
愛犬    金5万円(東京高判平16・2・26)
愛犬    金20万円(名古屋高判平20・9・30)
 
冒頭のご相談者の方には、上記の基本的な考え方をご説明させていただき、相談は終了となったのですが、大切にしていた車椅子という特殊事情があったため、かなり悩ましいケースでした。
 
裁判所が厳しい立場を採用しているため、物損に対する慰謝料を請求することは原則的には難しいのですが、「物損に関連する慰謝料は認められない」と直ちに諦めるのではなく、個別事案ごとに、前述した「特段の事情」について十分に検討することが重要です。
 
物損に関する慰謝料について、ご懸念がある場合はお気軽にご相談下さい。
 
弁護士 桝田泰司

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当事務所は、交通事故の被害者側に特化した法律事務所です。交通事故事件に関する十分な専門性・知識・経験を有する弁護士が事件を担当致します。
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