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遷延性意識障害

遷延性意識障害とは、頭部外傷等により昏睡状態に陥り、開眼できるまでになったものの意思疎通が喪失した身体状態のことをいいます(植物状態といわれることもありますが、被害者は人であり「物」ではありませんので、当HPでは使用致しません)。
遷延性意識障害は、主として交通事故等を原因とする頭部外傷等により発症します。
日本脳神経外科学会では、以下の6項目が治療にもかかわらず、3ヶ月以上続いた場合を「遷延性意識障害」と定義しています。
 
1 自力移動が不可能である。
2 自力摂取が不可能である。
3 便・尿失禁がある。
4 声を出しても意味のある発語が全く不可能である。
5 簡単な命令にはかろうじて応じることもあるが、それ以上の意思疎通は不可能である。
6 眼球はかろうじて物を追うこともあるが認識できない。
 
自賠責保険の後遺障害等級においては、通常、常時介護を要する後遺障害として、別表1の1級1号に認定されます。
交通事故により被害者の方が遷延性意識障害の状態に陥った場合、ご本人はもちろんのこと、ご家族も精神的ダメージに加えて、多大な介護の身体的負担等、大変な苦労に直面せざるを得ません。
遷延性意識障害においては、全国的な家族会が存在しますので、早い段階で、将来の在宅介護等についてアドバイスを受けるのが望ましいです。
 
遷延性意識障害の状態からの回復事例については、以下の書籍が参考になります。
▶ 僕のうしろに道はできる(三五館)
▶ がんばれ朋之!18歳(あけび書房)

 
遷延性意識障害の状態に陥ったご本人の意識状態についても「僕のうしろに道はできる(三五館)」や「昏睡Days(書肆侃侃房)」に記述があり、外部の状況を明確に認識されている場合もありますので、ご家族の方はご一読されることをお勧め致します。
 

 転院

遷延性意識障害の方は、長期間の入院・加療が必要となりますが、当初の入院先は3ヶ月が経過すると診療点数の関係等から転院を促してきます。転院しても、転院後3ヶ月経過するとやはり、更なる転院を促してきます。
遷延性意識障害に陥った被害者の方のご家族は、転院の問題に直面することとなります。
 

 成年後見

交通事故により、被害者が遷延性意識障害に陥った場合、本人は意思を表示することができなくなるため、加害者側に損害賠償請求するにあたっては、被害者が未成年である場合を除いて、成年後見の申し立てをする必要が出てきます。
ご家族が成年後見人に就いて、そのご家族が被害者に代わって、加害者側に損害賠償請求をしていくこととなります。
当事務所では、成年後見の申し立てもサポート致しますので、お気軽にご相談下さい。
 

 損害賠償

遷延性意識障害被害者の方の損害賠償においては、以下のとおり、主として問題となりうる争点が5点、存在します。
加害者側の保険会社は、支払いを最小限に抑えたいがために、各争点について、被害者の方にとって、最も不利な主張をしてくることが少なくありません。万が一、ご家族が遷延性意識障害に陥ってしまったような場合には、示談の前に必ず弁護士に相談されることをお勧め致します。
遷延性意識障害に陥った被害者の方の場合、最終的な賠償額が3億円を超えるようなことも少なくありません。交通事故に精通した弁護士に依頼するか否かで、最終的な賠償金に数百万円、数千万円の影響を与えることがありますので注意が必要です。
 
1 遷延性意識障害における余命期間について

2 遷延性意識障害における生活費控除について

3 遷延性意識障害における在宅介護について

4 遷延性意識障害における在宅改造等費用について

5 遷延性意識障害における定期金賠償について